ザスパクサツ群馬にとって重要な上位対決・アスルクラロ沼津戦。
アウェーながら勝ち点3を上げることがJ2昇格を手繰り寄せる試合となった。
スタメンに岡庭裕貴が戻ってきた。
このことが大きく試合の行方に影響を与えた。
攻守において中盤が機能せず
試合開始直後から見て取れるほど運動量が少ない。
おかしい。
そんなことを考えていたら・・・
前半4分
FKからのマーキングで、ペナルティーエリア内で手を使ってアスルクラロ沼津の選手を倒してしまった星原がPKを与えてしまします。
松原修平はコースは読みましたが、止めることは出来ずアスルクラロ沼津に先制をゆるしました。
前半すぐでの失点は痛いが、時間はかなり残っているので焦らず逆転したいところ。
スタメンに入った岡庭ですが、ややスペースを消す動きとなっています。
コンビネーションの部分は時間をかけて解消するしかないのかもしれないが、ボールを受ける動きに精彩を欠いた印象。
運動量の部分でも小林竜樹とは違いすぎるのが痛い。
「走れ!岡庭」という声がスタンドから聞こえることがあるが、まさにそれだ。
アスルクラロ沼津はホームでいまだに失点が無いと行くことで、ザスパクサツ群馬にとっては破りがいのある状況だった。
結果、前半はシュート0で終わり。
運動量と精度が無く、攻撃の組み立てにも手詰まり感が出ていた。
特に中盤からのパスの配給で風間宏希を徹底的につぶしてきた。
ザスパクサツ群馬の攻撃が風間宏希から始まることをしっかりと意識したアスルクラロ沼津の守備。
必然的に吉田直矢からの展開が増えるわけですが、パスミスも多くカウンターの餌食になることが多くなる。
守備の部分でも後手後手に回ることが多く、プレーがラフになって、風間宏希・岩田拓也と立て続けにイエローカードをもらってしまう。
30分すぎてもシュート0の状況でザスパクサツ群馬はアスルクラロ沼津の守備を崩せない。
これで前半は終了。
攻撃に軸を移してカウンターを食らう
ハーフタイムでどれだけ変えてくれるか、布監督に期待したが大きな変化は無し。
後半60分
このままでは逆転は無いと感じた布監督が動く。
前節劇的ゴールをあげた高橋駿太と100ゴールを目指す大久保哲哉を投入。
前線を入れ替えて攻撃に変化を期待する。
小林竜樹もベンチにいたが使わなかった。
64分
投入された二人が攻撃をけん引する。
大久保哲哉の折り返しを高橋駿太がゴール正面からヘディングシュートもゴールキーパーの正面。
ザスパクサツ群馬はシュートまでもっていく。
岩田拓也が左サイドで仕掛けてクロスをあげると岡庭裕貴の落としで風間宏希がフリーでシュート。
アウトにかかったシュートはゴール左隅に飛んだが、クロスバーに当たってノーゴール。
ザスパクサツ群馬の連続攻撃が続き、ザスパクサツ群馬に得点チャンスは一気に増えていく。
84分
アスルクラロ沼津が一瞬のスキをついて左サイドを突破。
しっかりとコースを狙われてゴール右隅に流し込まれる。
さすがの松原修平もノーチャンス。
ザスパクサツ群馬は逆転に向かって攻撃に軸を移してのカウンターだけに仕方のないところかも。
チャンスを逃し続けたザスパクサツ群馬がアスクラロ沼津に引き離される。
2点をリードしたアスルクラロ沼津は、5バックとして守り切る作戦。
ザスパクサツ群馬も高さのある大久保哲哉を起点に守備をかいくぐってゴールを狙うもゴールを奪うことは出来ずに、ザスパクサツ群馬は7試合ぶりの敗戦となった。
この結果、アスルクラロ沼津は2位となり、ザスパクサツ群馬は10位にとどまった。
2位との勝ち点差は5に広がったが、まだまだJ2昇格圏内を狙える位置にとどまることができている。
今後は連敗を避けて上位にしがみつきたいところ。
ザスパクサツ群馬の勝利に欠かせない小林竜樹
アスルクラロ沼津戦に大事な選手がスタメンから外れていた。
小林竜樹です。
小林竜樹は2018年は9試合にスタメン出場している(下の表を参照)。
なぜ小林竜樹がザスパクサツ群馬の勝利に欠かせない選手なのか。
それは攻守において中盤から前線を繋ぐリンクマンとしての特徴を持っているから。
アスルクラロ沼津戦は、小林竜樹がスタメンにいないことで、特に前半は中盤からのパス供給でミスが多くなっていた。
攻撃に置いてはボールサイドに素早く下りてきてパスを引き出す。
特に相手チームの中盤と最終ラインの間にポジションをとって相手の嫌なところでパスを受けて守備陣形を崩すのがうまい。
守備においても、運動量を武器にプレスバックを怠らない。
攻守両面で運動量を武器に動き回る相手にとっては嫌な存在だ。
小林竜樹が出場した試合を調べたのが下の表です。
ザスパクサツ群馬は2018年、5勝4分け4敗ですが、小林竜樹がスタメン出場した試合は5勝2分け2敗となっている。
つまり、小林竜樹がスタメン出場しないと勝てていない。
さらに得点と失点についても調べてみた。
得点は、1.076923→1.333333にアップ。
失点は、1.076923→0.888889にダウン。
少しの差ではあるけれど、データからも小林竜樹がチームにとって重要な選手であることは証明された。
今後は小林竜樹に注目して試合を見てもらいたい。
節 | 相手チーム | 失点 | 得点 |
---|---|---|---|
1 | 福島ユナイテッド | 2 | 1 |
2 | ブラウブリッツ秋田 | 0 | 1 |
4 | FC琉球 | 2 | 0 |
7 | 藤枝MYFC | 1 | 2 |
8 | ギラヴァンツ北九州 | 0 | 1 |
10 | AC長野パルセイロ | 2 | 2 |
11 | FC東京U-23 | 1 | 4 |
12 | YSCC横浜 | 0 | 0 |
13 | セレッソ大阪U23 | 0 | 1 |
平均 | 5勝4分け4敗 | 1.076923 | 1.076923 |
小林竜樹 出場の平均 | 5勝2分け2敗 | 0.888889 | 1.333333 |
アスクラロ沼津戦に関するザスパクサツ群馬サポーターのツイート
痛い敗戦↘️‼️痛すぎる敗戦↘️‼️
なぜ、ここぞの時の試合に勝てない?
沼津まで行かれているサポの皆様、お疲れ様でした‼️帰り道お気をつけて‼️— ザスパサポの148アミーゴ (@148sierra) June 17, 2018
https://twitter.com/POO229THESPA932/status/1008257750290165760
0-2で完敗。消極的なサッカーで前半45分間無駄にしてしまったのがすべてだったかな。
— なるおか いち◢͟│⁴⁶ (@psychocandy7704) June 17, 2018
vs沼津戦は0-2で敗戦。
後半はドリブルで仕掛ける場面も増えて前半よりボールも動かせていたものの、前のめりになったところにトドメを刺されてしまった。
次節に向けて立て直しを。 #ザスパクサツ群馬 pic.twitter.com/bxlqXS1Y7V— もるもっそい (@jackalope_13) June 17, 2018
今日のポイントは阿部→坪内という交代だと思う。布監督としてはこの交代に勝負を賭けたんじゃないかなと。そこから群馬は全体の運動量が上がったし攻勢も強くなったけど、結果的に負けた。堅実な戦い方をしてきた布監督が、珍しく「乾坤一擲」の勝負をかけた試合だったと思う。
— おおたあ (@oota_a) June 17, 2018