前節、愛媛FCに快勝したザスパクサツ群馬はホームゲームで連勝が期待された。
前半8分でダニエルロビーニョのゴールで先制するもすぐに追いつかれて1-1の引き分けという結果。
30℃近い気温ながら湿度は低く蒸し暑さはない正田醤油スタジアム群馬。
芝生もきれいに生えそろい絶好のコンディション。
夛田がケガで離脱し今節もサイドは小柳達司。
巻を止められず
連勝を期待するサポーターの大きな声援の後押しを受けながらザスパクサツ群馬の選手達がアグレッシブに躍動するイメージだったが、あっさり裏切られる。
選手達は集中力なく試合に入り、球際でロアッソ熊本の選手から後れを取る。厳しさもあまりなく主導権を握られる。
特にトップに位置する巻誠一郎にうまくスペースに入り込まれ抑えきれない。誰が見るのかも誰からも支持されない。
混乱のまま、良いように熊本に支配される。
ダニエルロビーニョの先制ゴール
ただ先制したのはザスパ。
中盤でボールを奪うと、サイドに流れた宮崎泰右がピンポイントクロス。
ダニエルロビーニョがポジションを素早く入れ替えてファーに流れてドンピシャヘッドを決める。
悪いながらも少ないチャンスをモノにしたのは評価できる。
ただその後が悪かった。
5分後にボール処理を誤った瀬川からボールを奪った熊本の澤田が中に切れ込んでシュート。DFに当たってゴールへとこぼれて同点。
簡単にクリアーするのか繋ぐのか、判断の迷いを突かれた形となった。
瀬川は攻撃力が魅力なだけに守備のミスは目をつぶる必要がある。どちらかというとCBがカバーする事を考えないといけない。
その後はお互いにチャンスを作るも試合は動かず1-1で終了。
ザスパは連勝のチャンスを逃す形となった。
攻守両面で坂井洋平がカギ
最後にこのところのザスパクサツ群馬の安定性の要因の一つとして1ボランチ・坂井洋平をあげておきたい。
3-1-4-2のアンカーの位置に入る、坂井洋平。
当初、加藤コウケンがアンカーの位置に入っていたがサイドのスペースを使われて結果的に中盤が下げさせられる弊害があった。
それが坂井に変わり、ポジショニングの良さ・危機管理のうまさなどもあり竜樹、青木孝太が前目でプレーできている。
運動量も豊富で危ない場面を止めるのは坂井が多かった。
攻撃の面でも鋭い縦パスをFWに通す事で前述の孝太・竜樹が前向きでプレーできていると思う。
地味ではあるけど陰の功労者と思っている。
次節は好調・松本山雅とのアウェー戦。
坂井が攻守のスイッチをうまく入れられるかが勝利のカギを握っている感じがします。
そしてもう一度連勝のチャンスを持って正スタに帰ってきて欲しい。