ザスパクサツ群馬の中村駿がモンテディオ山形に完全移籍することが発表された。
2016年に駒澤大学からアマチュア契約で新加入し、シーズン途中でプロ契約を勝ち取った中村駿はたった1年でザスパクサツ群馬を旅だった。
草津の宝になるはずだった中村駿をわずか1年で手放すことになったザスパクサツ群馬の失態を許すわけにはいかない。
中村駿はどんな選手?
新入団の中では下位に見られてアマチュア契約
中村駿は駒澤大学を卒業後にザスパクサツ群馬に新加入選手として入団。詳しくは駒澤大学から中村駿・早稲田大学から八角大智・国士舘大学から中村俊貴が新加入をご覧ください。
当初はそれほど期待されなかったのかアマチュア契約になった。
同じ大卒新加入の瀬川祐輔や山岸祐也がプロ契約だったので即戦力というわけではなかったのだろう。
キャンプ後にtonan前橋移籍の可能性もあった
2016シーズンの服部監督はレギュラー組とサブ組を分けることで連携アップやチーム内での競争を起こそうとした。
ボランチは舩津と松下がレギュラー組、出遅れたチアゴがサブという構成でその下が中村駿だった。
そして開幕戦を迎えた。
開幕戦は舩津の負傷で急きょデビュー戦を迎えたが、ポジション順位は変わらず。[群馬4-0岐阜]開幕戦を瀬川×2・常盤・坪内の4ゴールで快勝しJ2首位に立つ ←試合レポートをご覧ください
3月末に服部監督の構想から外れている若手を中心に出場機会を増やす意味でtonan前橋へのレンタル移籍があったが、tonan前橋のサイトに中村駿の名前があった。
本来ならばここで中村駿も移籍すると思われたが、直前の練習試合でチアゴが肉離れとなり、3番手として中村駿はトップチームに残ることになった。
次の練習試合で中村駿がプレーするのをしっかり見たのは初めてだったが、かなりの驚きだった。
中央学院大との練習試合・次の原石というかすでに宝石?中村駿という存在 ←試合レポートをご覧ください
当時のレポートを見てみると熊林クラスになると記している。
こんな偉大な選手を1年で手放すことになるとはやはりもったいない。
とにかく視野が広くて状況を的確に把握できる。
プレーに対して準備もできていてボールをもらってからのファーストプレイも早い。
状況を見ながらの攻撃参加も的確でチャンスとゴールを生み出した。
[群馬2‐1水戸]鬼門!水戸ホーリーホックを撃破して3連勝。この波は本物だ ←逆転ゴールを決めた水戸ホーリホック戦
転機はモンテディオ山形戦
その後は開幕戦から連続でベンチ入りを果たすも出場時間は少なかった。
ボランチのポジションを争うチアゴのコンディションは上がってこなかったが、かわりにボランチに入ったのは青木良太だった。
当時、勝てないことで試行錯誤が繰り返されたが青木良太のボランチは失敗だった。
そしてモンテディオ山形戦。
前半に戦う姿勢無く3失点したザスパクサツ群馬は、後半初めから中村駿を青木良太に変えて投入。
試合には勝てなかったがその存在感は際立っていて、J初ゴールも記録した。
ザスパサポーター投票でもMOMに選ばれていたので誰が見ても良かった。
思えばモンテディオ山形はこの試合で中村駿を発見したのかもしれない。
次の試合から松下と中村駿はスタメンでコンビを組むようになる。
いわゆる「まつしゅんコンビ」は第13節横浜FC戦から始まった。
清水エスパルスには0-8で大敗したがその後は安定した試合運びができるようになった。
結局、第13節のモンテディオ山形戦から第42節のファジアーノ岡山銭までスタメン出場を果たし(天皇杯1試合)、34試合4ゴールという素晴らしいシーズンを過ごした。
[山形3-1群馬]新たな希望・中村駿と進むべき道 ←デビュー戦の記事
中村駿が数年間ザスパクサツ群馬のボランチを支えてくれると確信したシーズンだったのにシーズンオフに悲劇が待っていた。
中村駿になぜか半年のプロ契約
6月にはプロ契約を勝ち取った中村駿
なんとその契約が半年間という馬鹿げた契約期間だった。
チームの財政事情は正直わかりませんよ。
それでも1年半は契約期間は欲しかった。
シーズン終わったら新たな長期契約結ぶにしても契約期間は残しておかないと他クラブからのターゲットになるのは目に見えていました。
半年しか契約できないほど財務がひっ迫しているといたらそれはそれで問題です。
というわけで移籍金0でモンテディオ山形に移籍していくことになってしまいました。
残念ですが、モンテディオ山形にいっても頑張ってもらいたいです。
松下との松駿コンビもう見れないと思うと寂しい