6戦勝ち無しで2試合連続で0-1での敗戦と厳しい戦いが続くザスパクサツ群馬。
前節の京都サンガ戦では新しい展開も見られましたがクオリティの低さは変わっていない。
ファジアーノ岡山戦は変化を期待したがまたも0-1で負けで3連敗となった。
スタメン
ジェフユナイテッド千葉戦で負傷した常盤聡が復帰した。
右サイドでの出場が多かった瀬川が初めて左サイドになり、高橋駿太が右サイドに移った。
前半
前半ザスパはファジアーノ岡山の3-4-3というフォーメーションに苦しんだ。
1トップの後ろの2シャドーとウィングバックのマークをどうするか。
曖昧なまま守備に奔走した。
それでも前半7分、自陣ペナルティーエリアの守備から瀬川がドリブルを開始し止められるが、高瀬がフォローし常盤を経由して舩津が左サイドを抜け出すと中央の小牟田がシュート。
完璧なカウンターだったが、小牟田のシュートはGKに防がれた。
GKの逆を突いたシュートだったようだけど決められなかったことが、小牟田の現状を表していた。
その後はファジアーノに押し込まれる苦しい展開。
ボールを奪ってもパスを回せず自分たちのボールにできない時間が続いた。
ボランチの舩津やセンターバックの坪内を中心にプレスはしているのだけどファジアーノのパスワークに翻弄された。
絶妙クロスから失点
そして前半の35分。
矢島の縦パスからスイッチオン。
左サイドの片山が早めのアーリークロス。
これがキーパーもセンターバックも取れない絶妙な位置に入ったクロスで誰も触れずに逆サイドに流れてフリーの加地が決めた。
問題は矢島にプレッシャーに行かなかったこと。
矢島はリオオリンピック代表に入るほどの技術力を持っているのでフリーでは簡単に素晴らしいパスを出せる。
さらに2シャドーのケアのためザスパのサイドバックが絞り気味のポジションをとったこと。
これによってファジアーノ岡山のウィングバックはフリーになった。
2シャドーとウィングバックのポジションの関係性が絶妙でザスパの選手が捕まえるのに苦労しているのはわかった。
先制されたザスパは厳しい戦いを強いられる。
ゴールが奪えないザスパにとってはどこかの時間でファジアーノ岡山のカウンターを警戒しつつ無理をしてでも攻撃にウエイトを乗せる必要がでてきた。
ただ、前線に起点が作れない上に縦への攻撃をケアされて攻撃の糸口が見えない。
後半
出足の鋭さは相変わらずファジアーノ岡山。
FW藤本に最終ラインを突破されるなどフォーメーションのギャップを突いた攻撃を前半から修正できずにザスパは後半に突入した。
ハーフコートのゲームになりボランチも押し込まれてゴール前から出させてもらえない状態が続いた。
それだけファジアーノ岡山の出足の良さと攻撃の正確性は極まっていた。
そんな中でも少ないチャンスだけど、常盤がスペースを見つけては前線で起点になろうと必死にボールを追いかけキープする姿があった。
本来であれば彼がやるべき仕事ではないがチーム状態を考えればやらなくては攻撃のスタートラインにすら立てないのが現状だ。
思えば昨シーズンもゴールを奪えるのが江坂だったが、攻撃を組み立てるのも江坂でしかありえなかった。戦術江坂などとも言われたが今シーズンもそうなりつつあるのかもしれない。
瀬川・高橋に期待はしたいがいまだに継続性のある高いプレーは望めない。
ボカ投入で流れはザスパ
後半20分を過ぎると運動量が落ちたファジアーノ岡山。
中盤が間延びしスペースが生まれだす。
そんな時間帯にボカを投入しザスパの攻撃が目を覚ましだす。
さらに前半から走っていた舩津に替えて中村駿を投入し攻撃の厚みを高めていく。
中村は攻撃の時に前目のポジションをとってスペースに入り込み、常盤や瀬川らとの距離感が良くなる。
ボカのヘディングの強さも目立った。
流れは完全にザスパとなり、自陣にひいて守備を固めるファジアーノに対してパスは廻すが攻撃に変化や工夫が見られなかったザスパは、常盤のヘッドやボカのシュートなどいい形は作るがゴールは奪えなかった。
そのまま試合終了となり2600人強のお客さんはホーム戦2連敗を目にすることになった。
試合の結果が悪くなるにつれて集客も厳しい結果となった。
次戦に向けて
出足の良さ、パスワーク共にファジアーノ岡山に完敗。
粘り強く守って後半に望みを繋ぎたかったが、前半に先制を許してしまい、攻勢にでた終盤の攻撃に迫力はあったが工夫はほとんどなく、サイドからクロスをただ上げることに終始ししていては高さや経験のある岩政の牙城は崩せない。
ワンツーパスやスルーなど動きから相手の守備を崩す動きが無かったのは残念だ。
これで連敗したが、結果以外にこの試合で何かを積み上げられたのか?
チーム力のアップが出来たのかが重要だし、それが出来ていないと連敗という泥沼はそう簡単に抜け出すことは出来ないだろう。
前半にあったようなカウンターからのゴール精度、後半の引いた相手を崩すような攻撃のバリエーションと課題は山積みだ。
今は耐える時期なのか?それとも?
それは選手達がこれからの試合で答えを出してくれるはず。
最後に試合会場では熊本県を中心とした九州地震の為の募金活動が行われた。
熊本出身の大岩選手がザスパには在籍している。
試合会場で行われた「熊本地震義援金募金」。熊本出身の大岩亮太(tonan前橋へ育成型期限付き移籍中)らが募金活動を実施しました。 https://t.co/wML2dn7caS #Jリーグ pic.twitter.com/JxyAmklNqg
— Jリーグ公認ファンサイトJ's GOAL (@jsgoal) April 16, 2016
試合前には黙とうも行われた。
毎週末に当たり前のようにサッカーが見れる幸せと亡くなった方のご冥福をお祈りしました。
ファジアーノ岡山戦で最も活躍した選手は?
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高瀬・坪内・清水が1位で並びました。
攻撃の部分で結果が出てないので守備の選手がサポーターの印象に残ったのかもしれません。
サポーターの反応
中村駿は我慢してでも使い続けてほしいな
すごい選手になる絶対に
つーか早くプロ契約しなさい— マルコフ (@maruko04060406) April 16, 2016
高瀬優孝はJ2屈指の左サイドバックだと思う。
— KISSY (@38tomoton) April 16, 2016
おまけ
フィールドシートのイスがグレードアップしてました。
一番高いチケットなのに普通のパイプイスだったので少しだけどプレミア感は上がった。
後は雨に濡れないように屋根とか付いたらいい。