2016シーズンに早稲田大学から新加入した八角大智選手が先日、ザスパクサツ群馬との契約解除を発表した。
八角選手が契約解除になった経緯
事の発端は、数名の選手がtonan前橋とサテライトに移籍することになったことです。
その時は発表された選手だけだと思われましたが、その後関東リーグの選手紹介に八角選手と中村駿選手の名前もあったことから彼らも移籍するのではという憶測がありました。
そして八角選手の契約解除がザスパクサツ群馬公式でリリースされました。
断片的情報によると、八角選手にtonan前橋への移籍を打診したがこれを拒否。
八角選手はザスパトップチームでの出場を目指したがチームからは現時点での構想外が伝えられ、交渉は平行線だったようです。
そしてザスパフロントと八角選手が双方同意の上、契約解除となりました。
これが今回の問題の経緯のようです。
(未確定情報を元にしているので事実と異なる可能性あり。その時は訂正します。)
八角選手の契約解除において気になる点
今回の八角選手の契約解除問題で気になる点を挙げていきたいと思います。
フロントは若い選手には経験が必要と判断した
まず書いておきたいのは新加入した選手がレンタル移籍で他クラブに移籍することはよくあることです。
俗にいう武者修行と言われるもので、出場機会の多い下位クラブにレンタル移籍することが多いです。
今回tonan前橋に移籍した選手らと八角選手も同様に試合経験を積むための移籍でしょう。
八角選手を含めて今回移籍した選手たちが出場した練習試合を見て思ったことは、選手個人のプレーはプロとして勝負できるものでしたが、組織としてのプレーだったり試合における状況判断が悪いように感じました。
試合中にコーチから言われて動くプレーが多かった。
服部監督のサッカーは、まず組織としてのプレーが求められていることも付け加えます。
tonan前橋があるという素晴らしい環境
そこで白羽の矢が立ったのが「tonan前橋」だったのでしょう。
ザスパクサツ群馬とのこれまでの関係は書きませんが、現在はtonan前橋の代表がザスパクサツ群馬のGMを兼務しています。
これについていろいろと問題点を指摘する声もありますが、代表もしていることで自由に選手を行き来できる利点は大きいです。
関係のないクラブだとそうはうまくできませんから。
移籍した選手をチェックできるという意味でも利点は大きいです。
tonan前橋はJFLを目指せる位置に存在していますので若い選手が昇格に貢献することも特別な経験だと思います。
ザスパクサツ群馬も、過去にザスパ草津時代に経験している厳しい戦いです。
これを経験すると選手たちも成長すると思います。
ザスパクサツ群馬がJ2に昇格したことで群馬県内でのサッカークラブとしての順位づけは決まったように思えます。
またザスパ草津からザスパクサツ群馬に変わり、オール群馬でサッカー界を盛り上げる意味でもtonan前橋を両クラブの利益になるような形でザスパクサツ群馬が利用することは群馬県のサッカー界においても悪い事ではないと思います。
それでも八角選手はなぜ拒否したのか?
そんなtonan前橋移籍を八角選手はなぜ拒否したのか。
選手本人のコメントがないので個人的な意見となってしまいますが、やはり時間が無いということが大きそうです。
今回移籍した選手のほとんどはアマチュア契約で、今年中にザスパクサツ群馬のトップチームで活躍しないと来シーズンでのプロ契約は勝ち取れません。
プロ契約を結ぶには最低でも10試合(フル出場)程度が必要です。
アマチュア契約だと基本給のようなものは無く、昨シーズンプロ契約を勝ち取った川島選手も、アルバイトをしながらサッカーを続けていました。
tonan前橋に移籍していると遠回りになると八角選手は判断したのかもしれません。
八角選手自身も武士道という言葉が似合うような強い心を持った選手のようでしたので、移籍することで今回の困難から逃げるような事はしたくなかったのかもしれません。
いろいろな葛藤の中で判断したことでこれという理由は無いかもしれません。
構想外の選手を飼い殺しにはできない
それでもザスパフロントは、服部監督の求める組織サッカーでは構想外な八角選手をトップでは試合に出すことは無いと考えていたのでレンタルを打診したわけです。
選手が移籍を拒否した場合、ザスパトップでの試合出場はほとんど可能性は無いわけでそんな選手をチームに在籍させておくことのリスク(試合に出なくても費用はかかる)や選手本人にとっても限りあるサッカー人生の無駄になると判断したことによって契約解除したのではないかと推測します。
また移籍拒否したらトップに残れるのならみんな拒否する悪い慣習を残すことになる。
選手を物のように扱ってはいけないが、クラブはスポンサーやお客さんから資金を得て活動している以上、感情に流されて経営をしてはいけない。
菅原GMは説明する機会を
今回の八角選手の契約解除問題で一番問題なのはあまりにも情報が開示されないこと。
菅原GMのコメントは一部あったが今後の事であり、経緯などは語られていない。
私自身も前述でいろいろ書いてはいるがほとんどが個人的な意見で事実かどうかわからない。
snsなどでも憶測によるいろいろな意見が飛び交っている。
契約に関することなので詳しくは話せないのはわかるけど、八角選手個人のファンやクラブサポーターの事も考えてほしい。
そして良くない話が広がることでのザスパクサツ群馬というブランドイメージの低下も起きてくる。
来シーズン以降の新卒加入者への影響も出てくることも心配されている。
沈静化する意味でも菅原GMには今回の問題に関するコメントをお願いしたい。
最後に、八角選手には、ザスパに来てくれたこと、短い時間でしたがザスパクサツ群馬の選手としてプレーしてくれたことを感謝したいと思います。
長々と書いてしまってすいません。
風邪をひいてしまって長く書けませんでしたので、やっと書けてスッキリしました。
今後は落ち着いて推移を見守りたいと思います。
もうすでに開幕戦は終わったようですが、移籍した選手はtonan前橋で活躍してザスパクサツ群馬に早く戻ってきてほしいです。
2016関東サッカーリーグ開幕戦、FCKOREAに4-1で勝利しました。
次は、4/10東京23FCと対戦します! https://t.co/MDY0OLcKgm pic.twitter.com/aFiNeVUJLV— tonan前橋 (@clubtopics) April 2, 2016