2018年、J3開幕
3月9日にJ3が開幕する。
ザスパクサツ群馬がJ3に降格してから数か月、J2昇格に向けたシーズンがいよいよ開幕する。
カテゴリーが1つ下がったJ3だから簡単に勝利(勝ち点3を獲得)できるだろうという甘い考えは持っていない。
ザスパクサツ群馬にとっては初めての降格であり、J2昇格候補として迎えることになるシーズンという難しいシーズンになる。
天皇杯を見ていると、下位カテゴリーのクラブは上位クラブを倒そうとモチベーション高く挑んでくるだろうと予想する。
ザスパクサツ群馬のチーム力がJ3では突出して上位だとは思わないが、J2降格組とはそういう存在なのだろうと感じている。
ザスパクサツ群馬に勝つことがJ2昇格に近づくことは他クラブも考えることだろうと思う。
2018年J3リーグの戦力分析
2018年のJ3リーグについてザスパクサツ群馬とザスパクサツ群馬が対戦するクラブに分けて戦力分析をしてみる。
ザスパクサツ群馬と対戦するクラブ
ブラウブリッツ秋田
アスクラロ沼津
鹿児島ユナイテッドFC
AC長野パルセイロ
FC琉球
藤枝MYFC
カターレ富山
ギラヴァンツ北九州
福島ユナイテッドFC
FC東京U-23
SC相模原
セレッソ大阪U-23
Y.S.C.C.横浜
グルージャ盛岡
ガンバ大阪U-23
ガイナーレ鳥取
この表は、2017年のJ3順位を元に2018年にザスパクサツ群馬と対戦する16クラブを書き出した表です。
ザスパクサツ群馬のJ2昇格に向けて負けられないのは、上位のブラウブリッツ秋田・アスクラロ沼津・鹿児島ユナイテッド・AC長野パルセイロとなりそう。
上位クラブに負けられないのはもちろん、チーム数が少ないJ3においては下位クラブにも取りこぼしをする事も許されない厳しいリーグだ。
昨シーズン、ザスパクサツ群馬が出来なかった不調な時でも勝ち点1でも拾う試合が、2018年はどれだけ出来るのか?が重要になりそうだ。
2017年J3優勝のブラウブリッツ秋田を中心に優勝争いが進展していく可能性が高いけど、秋田も中心選手が移籍したりと戦力は拮抗しているとみる。
J2昇格を目論むクラブがひしめき合う状態なのでザスパクサツ群馬にもチャンスは十分にあると共に、ザスパクサツ群馬が突出している戦力とは言えないのが現状です。
ザスパクサツ群馬の戦力分析
2018年のザスパクサツ群馬の戦力を分析してみたいと思います。
2017年にレギュラーとして活躍した選手・高井和馬・山岸祐也・清水慶記などが移籍して戦力ダウンは否定できないです。
J3に降格したことと収入ダウンが予想されて予算的に厳しい中で補強を行った。
FWは平繁龍一がロアッソ熊本から移籍、大久保哲哉も獲得し、小牟田洋佑や岩田拓也がJ3を経験してレンタルバックしてきました。
山形よりレンタル移籍で永藤歩も獲得し層は厚くなってレギュラー争いは過熱している。
個人的には岩田拓也にも期待している。
MFにはモンテディオ山形よりレンタル移籍で風間宏希が加入が大きい。
松下裕樹とのボランチで中盤のベースはしっかりしそう。
攻撃的な風間と守備職人の松下のコンビはJ3ではトップクラスと言える。
そこに岡庭・出岡の若手や小林竜樹・鈴木崇文のベテランコンビがMFのレギュラーを狙う。
攻撃的なポジションでは岡田翔平や高橋駿太の可能性もありポジション争いは厳しい。
DFは久木田紳吾がファジアーノ岡山から移籍加入しただけで戦力としては2017年とほぼ一緒です。
本来ならば一番補強が必要だった部分だけど、うまくいかなかったのか手を付けなかったのか分からないが、ザスパクサツ群馬のウイークポイントをあげるならばここになりそうだ。
久木田紳吾を中心に、どれだけザスパクサツ群馬の守備を安定させられるのか?布監督の手腕が試される。
川岸祐輔が中心として頑張ってもらいたいが、怪我で出遅れている。
GKは清水慶記がザスパクサツ群馬を退団したことで、チャンスはどの選手にもありそう。
パクスンリに加えて、松原修平がカマタマーレ讃岐から移籍加入、常澤聡がFC岐阜から復帰した。
早い段階で布監督の信頼を勝ち取れるかがでレギュラーは決まりそうだ。
ザスパクサツ群馬の戦力を見た時、J3では上位の戦力は維持できたと思う。
ただ戦力が変わっていないだけに、2017年に狂った歯車をどれだけ正常な状態に戻せているのかが鍵になりそうだ。
ザスパクサツ群馬の期待の選手
ここからは2018年に期待する選手をポジション別に紹介していきたいと思います。
GK パクスンリ
1試合に1人のみ出場できるため、ゴールキーパーのポジション争いは厳しい。
その中でパクスンリの安定感は3人の中で抜けた存在と思っている。
DF 一柳夢吾
新加入選手の久木田紳吾は、まだ試合で見たことが無いので何とも言えない。
不安な守備陣の中で中心選手として期待するのは一柳夢吾。
坪内秀介と二人でベテランらしい経験値で安定をもたらせると期待している。
MF 岡庭裕貴
2017年はボランチとしてレギュラーをつかんでいたが、本来は攻撃的なポジションで活躍できる選手だと思っている。
ボランチでの経験を生かしてさらなるステップアップできる可能性を秘めている。
オフに入籍もして飛躍を誓っているはず。
スピード感あるドリブルとパスのアイディアはザスパクサツ群馬の攻撃をけん引できる。
FW 平繁龍一
4年ぶりのザスパクサツ群馬復帰。
このままで終わるとは思えない選手。
2014年はザスパクサツ群馬で13ゴールをあげたようにゴールへの嗅覚からの絶妙なポジショニング。
シュートセンスは一流だけにどれだけ平繁をペナルティエリアにいさせることが出来るかが勝ち点3をとる鍵になりそう。
このほかにも期待の選手はたくさんいるが、全選手を紹介するのは厳しいので割愛させてもらう。
ここで上げた選手はもちろん、ザスパクサツ群馬の全選手が活躍することが一番。
それがザスパクサツ群馬のJ2昇格につながるのは間違いないからね。
ザスパクサツ群馬のJ2昇格は可能か?
ザスパクサツ群馬のJ2昇格は可能かと聞かれたら、もちろん可能だと答えるだろう。
J2昇格のためには、必須な事がある。
それはアウェーでの戦い方だ。
長い遠征時間だったり、厳しい試合環境だったりと、J2以上の厳しい戦いが待っている。
2017年、J2に昇格した栃木SCは、シーズンを通して4敗しかしていない。
その内アウェーでの負けは3敗。わずかに3敗なのだ。
アウェーでの通算成績は6勝6分け3敗なので、勝ち点を24も稼いでいる計算になる。
4位となった鹿児島ユナイテッドは全17勝と栃木SCの16勝を上回っているのにも関わらず、負けが11敗(アウェー7敗)となったことで4位の成績で終わっている。
いかにアウェーで勝ち点1でも獲得していけるかが重要かわかる。
ベテランから若手の全選手でシーズンを通して安定した戦いが求められるし、特に厳しいアウェーでは負けない戦い方が求められる。
これが出来た時に、ザスパクサツ群馬のJ2昇格が見えてくるだろう。