天皇杯予選・ザスパ因縁のライバルtonan前橋にPK戦の末に勝利

PK戦を制したザスパクサツ群馬 天皇杯予選

ついにこの日が来た。

J3リーグはひとまずお休みで、天皇杯予選がスタート。
ザスパクサツ群馬は、例年なら本大会からの出場だったのが群馬県代表予選からとJ3の洗礼を地味に受けてます。

そして決勝の相手はtonan前橋。

tonan前橋といえば、ザスパクサツ群馬を崩壊させたと言われる菅原GMが社長をしているクラブであり、昔からのライバルでもある。

若手メンバーを中心にスタメンを組む

J3でもそれほど結果を出してるとは言えないザスパクサツ群馬だけど、県リーグのtonan前橋を相手に主力選手を揃える必要もなく、これまでJ3リーグに出場機会をもらえていないメンバーがスタメンに選ばれる。

センターバックには、完全復活を期待される川岸祐輔。
ボランチには背番号26を託された出岡大輝。
右WBに中村俊貴。
左WBに岡庭裕貴。
FWに永藤歩。

若手中心の中、センターラインには坪内秀介・松下裕樹・大久保哲哉が入り、布監督には一切隙が感じられない。

若手育成と勝利を両立させた考えられる最善のスタメン
ここにも出場できないと厳しい立ち位置といえるね
管理人

ベンチメンバーにも平繁龍一・高橋駿太など攻撃的な選手を入れて万が一にも備えていた。

tonan前橋の頑張りに苦しんだ90分

カテゴリー関係からザスパクサツ群馬が楽に勝利できると期待していたが、そう簡単にはいかなかった。
2018シーズンの試合を見ていれば分かることだけど、ザスパクサツ群馬の攻撃に切れ味はない。
さび付いたナイフのような切れ味は、相手が例え格下であっても通用することは無かった。

競り合うザスパクサツ群馬の選手

競り合うザスパクサツ群馬の選手

 攻撃の切れ味無し

ザスパクサツ群馬は単調な攻撃を繰り返した。

足元へのパスを繰り返し、サイドに展開するも単調なテンポでクロスをいれるだけ。
確率の低い攻撃はいとも簡単に跳ね返された。
tonan前橋の早いプレッシャーを感じてのミスだったり、安全なパスを繰り返したこともあった。

J3リーグでもそうだが、相手というよりも自分たちで守備を崩すという動きがまだまだ出来ていない。
出場機会の少ない選手が多かったというマイナス要素を考えても満足できない攻撃だった。

 tonan前橋の粘りに屈する

前半17分に失点する。

ロングスローをゴール前に入れられるとtonan前橋の長身センターバックに押し込まれる。
ロングスローでアシストしたのは元ザスパクサツ群馬の田中淳だった。
彼もすっかりtonan前橋の田中淳と言える存在だ。

思うように試合を支配できない状態からの失点だったので非常に緊張感があった。
選手達はどう感じていたかはわからないが、応援スタンドからは「やばいな」という不穏な空気が包んだ。

その心配をふき飛ばす出来事がすぐに起きる。

先制ゴールをあげた永藤歩 天皇杯予選

先制ゴールをあげた永藤歩 天皇杯予選

左サイドからのアーリークロスが、DFラインの裏へと走った永藤歩につながるとゴールへとしっかりと流し込んだ。
クロスを上げたのは岡庭裕貴かなという記憶(公式にはアシスト無し)
永藤歩は、ザスパクサツ群馬での公式戦初ゴールとなった。

裏へのパスはこれが初めてだったと思うな
スペースに動けていたのは永藤歩だけでしたね
管理人

その後はザスパクサツ群馬のペースだったけどゴールは奪えず。

tonan前橋のファールも多くなり試合があれる場面もあったが、それだけ激しく来ていた証拠で実際、試合は拮抗した形で延長戦にもつれこまされた。
上位カテゴリーのザスパクサツ群馬にとってはこの時点で屈辱ともいえるシチュエーション。

後半からはJ3でも起用している高橋駿太や岩田拓也も引きずり出される状態。

PK戦を制して天皇杯出場

延長も一進一退に持ち込まれた。

tonan前橋は完全に足が止まって引いてカウンターとなった。
ザスパがボールをキープする展開となったが、tonan前橋が攻撃に出てこない時点でスペースも無くなりゴールは奪えなくなった。
時間だけが過ぎて行って延長も終了してPK戦へと進む。

tonan前橋にとっては千載一遇のチャンスとなり、ザスパクサツ群馬にとっては間違えれば敗退という危機に直面した。

PK戦を制したザスパクサツ群馬 天皇杯予選

PK戦を制したザスパクサツ群馬 天皇杯予選

そんなプレッシャーのかかるPK戦はtonan前橋の自滅という形で幕を閉じた。
難なくゴールを決めるザスパと枠すら外してしまうtonan前橋。
勝負は簡単に決した。
そこには、ザスパクサツ群馬のゴールキーパー常澤聡のプレッシャーもあったことは付け加えたい。

ここで注目したのが、小牟田洋佑がPKを外したこと。

後半から出場してスタミナも残っている状態。
ゴールを奪うフォワードというポジションということを考えても、小牟田には決めてもらいたかった。

苦戦しながらも天皇杯に出場を決めたザスパクサツ群馬。

フリーキックを蹴る松下

フリーキックを蹴る松下

最後に

かなり厳しい文面となっているけど、出場した選手たちにはかなり期待を寄せているし、ザスパクサツ群馬がJ2に昇格するためにもリーグ戦に出場機会がない選手が同じポジションのレギュラー選手をどんどん脅かしていかないといけない。 そのことを考えてもカップ戦要員で満足はして欲しくないし、彼らにはまだまだ可能性があると信じている。

久しぶりに笑顔でトロフィーを掲げる姿は誇らしかった。

https://twitter.com/OfficialThespa/status/995196284498731008

tonan前橋戦のツイート

https://twitter.com/nobsquad/status/995225506042658816

 

 

  • この記事を書いた人

たかゆき

ザスパクサツ群馬の応援ブログを運営しています。 ザスパクサツ群馬の情報や毎試合のレポートを記事にしています。 ファン歴は、ザスパ草津時代から含めて2002年からです。 関東・JFL・J2・J3と経験してきたので、後はJ1残すのみ。 SNSでも交流したいと思っておりますので良かったらフォローして下さい。

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