Jリーグから「Jリーグスタジアム観戦者調査2014サマリーレポート」が発表されました。
生まれ変わったザスパクサツ群馬はホーム開幕戦から1万人以上を集客することが出来ました。
今後の集客の為にも、この調査からザスパクサツ群馬のホームスタジアム「正田醤油スタジアム」に観戦に来るお客様(サポーター)の現状を自分なりに分析し、今後どういうお客さんにアプローチすればお客さんが増えるのかを考えてみたいと思います。
さらに2014年に集客的に大成功を収め、J1にも昇格した松本山雅と比較することで、何が違いを生み出しているのかを考えてみたいと思います。
元ザスパの秋葉監督の発言もあったので比較してみるかなと思いました。
松本山雅との違いは観客数だけなのか、それとも他に何か違うのか楽しみです。
最終的には今後の集客に向けて何か生み出せればと思います。
引用: http://www.jleague.jp/docs/aboutj/spectators-2014.pdf
スタジアムにはどんなお客さんが来てる?
まずはどんなお客さんが来ているのか?というのを知ってみましょう。
男女比率を比較。今後は女性集客が大事
[wc_skillbar title="男性観戦者" percentage="66.4" color="#03A9F4"]
[wc_skillbar title="女性性観戦者" percentage="33.6" color="#E91E63"]
性別で見ると半数以上が男性です。
リーグ全体と比較してもやや男性比率が高いですが平均と言えます。
ただ2013年と比較すると女性比率が増加していますので女性ファンが増えているようです。
松本山雅は男性比率が57.5%と男女比がほぼ半分で男女関係なく支持層が広がっているようです
[wc_skillbar title="男性観戦者" percentage="57.5" color="#03A9F4"]
今後は女性客に向けた集客を積極的に行っていくことが必要なのかもしれません。
昨年も行っていましたがイケメンな選手を有効に露出することも大事になってきそうです。
ただ女性は顔だけではなくプレーや仕草でもファンになる事があるようですのでイケメンではない選手は諦めないでプレーや仕草でファンを増やしましょう。
松本の男女比が近いのは夫婦やファミリー層が多いという可能性もあります。
家族向けの集客としてスマイルキッズパスはいい方法なのかもしれません。
年齢層を比較。22歳以下で明暗
スタジアムに見に来るお客さんの年齢層を見てみましょう。
ザスパクサツ群馬では30代から40代が半数を占めています。
対して22歳以下が5.4%と他のクラブと比較しても極端に少ないです。
運営側もこの結果を見てスマイルキッズパスを打ち出したのかもしれません。
松本山雅と平均年齢を比較してみましょう。
3歳程度松本が低いのは先ほどの22歳以下の割合が14.4%と多いことで平均年齢を押し下げているのかもしれません。
[wc_skillbar title="群馬" percentage="42.6" color="#03A9F4"]
[wc_skillbar title="松本" percentage="39.8" color="#E91E63"]
この結果からも松本山雅のファミリー層や若い世代への集客手法がうまくいっていることを伺わせます。
2013年と比較しても群馬は22歳以下は減少しているのに、松本は増加していることからもわかります。
家族みんなで来たくなるようなスタジアムにどうすれば出来るのか考える必要がありそうです。
ただ調査では11歳以下の子供が含まれていないので難しいところです。
サポーター歴を比較。成績で増減するサポーター
続いてはサポーター歴を比較。
ザスパクサツ群馬のグラフを見るとサポーター歴が10年以上の44.2%と最も多く、クラブ発足当時から応援しているサポーターが多いことがわかります。
長くクラブを支えているこの層は大事にしていきたいですね。これはザスパがクラブとして歴史が刻まれている証でもあります。
松本山雅と比較してみましょう。
松本山雅は10年以上のサポーターが5.7%とザスパクサツ群馬とは対照的に最も少ないです。
そして4年以下のサポーターが6割とここ数年の成績上昇と共にサポーターも増加していることが伺えます。
対してザスパクサツ群馬は4年以下のサポーターは18.6%と少なく、ここ数年の低迷している成績が影響している可能性があります。
[wc_skillbar title="群馬" percentage="18.6" color="#03A9F4"]
[wc_skillbar title="松本" percentage="65.1" color="#E91E63"]
成績によってサポーターが増えるのは確実なのかもしれません。
勝利が全てではありませんが勝ってつまらないと思う人はいませんからね。
北九州や長崎といった近年好成績を上げているクラブもサポーターを増やしています。
まとめ
ここまでスタジアムに訪れるお客さんについて見てきました。
ザスパクサツ群馬の少ないお客さんとして、女性(ファミリーを含む)、学生、観戦初心者というのは明確化しました。
これにベストマッチする2015年から始めたスマイルキッズパスがどのような効果をもたらすのか楽しみです。
運営サイドもしっかりと考えているようです。
集客の問題はこれ以外にもアクセスや車社会の群馬県では駐車場の問題など来るまでの問題もあるが、楽しめる場所ならばそれらの多少の不都合ならば来たくなるはず。
魅力的なスタジアム空間を作るには誰でも楽しめるイベント、そして楽しめる試合内容・結果が必要なのかもしれません。
結果的に前々から言われているまとめになってしまいましたが、結局はこれなんでしょうね。
松本山雅と比較しても客層がずいぶんと違うんだなと驚きました。
そして集客でも明らかに先をいかれていると思ってしまう。松本から学ぶところありますね。
長くなりそうなので今回はここで終わり。
次回は観戦行動について松本山雅と比較してみたいと思います。