ザスパクサツ群馬は、ボカとチアゴの双方合意での契約解除を発表しました。
2016シーズンのザスパクサツ群馬には、マテウス・ボカ・チアゴという3人のブラジル人がいましたが、これでザスパクサツ群馬から2人のブラジル人がいなくなりマテウスだけが残りました。
2人には短い間だったけど、ザスパクサツ群馬に来てくれてありがとうと言いたいです。
ボカは出場機会こそありましたが、コンディション不良は解消されずに数試合の出場後は戦力外状態。
チアゴにいたってはキャンプイン当初は良かったものの開幕前からボランチの4番手となり出場はありませんでした。
当サイトでも練習試合で酷いプレーだったと書きました。
ザスパクサツ群馬加入当初から見えた不安
振り返ってみるとザスパクサツ群馬への新加入が発表された時から、犯罪者みたいな写真が公開されて大丈夫なのか?という感じを受けました。
ほとんどのブラジル人選手たちは良い所ばかりをおさめた動画が存在し、期待感が増しますが来日が遅れそうという不安な情報もありました。
キャンプ直前の来日
そして1月になり、誰一人練習に参加しないという事態に。
2015年のカイケ・アクレイソン・タンケ・オリベイラは雪の中走ったし、ザスパクサツ群馬のユースとの練習試合でもプレーしていました。
シーズンインから100%とは言わないけど、来日もしないってどういうことだよって。
さらに大丈夫なのか今年のザスパクサツ群馬のブラジル人たちはという感じはさらに増していました。
ザスパクサツ群馬のキャンプには合流したマテウス・ボカ・チアゴの3人ですが、コンディション不良で別メニューが続いた。
チアゴだけは練習試合には出場したが、能力の低さを見せてしまい、逆に服部監督の信頼を失って行った。
コンディションの改善は見られず
2月と3月に入って、ザスパクサツ群馬の練習試合で、チアゴを見る事があったがその試合で怪我。
ボカは走り込みしかしていなかった。
ブラジル人は、チームを劇的に帰る大きな戦力として日本に来ている。
彼らは全くザスパクサツ群馬の戦力とはなれなかった。
数試合に出場したのみで契約解除
暖かくなってくるとボカやマテウスもJ2での公式戦に招集されるようになってくる。
ついにベールに包まれたブラジル人たちが活躍してくれると期待した。
ボカは4試合の出場だけで0ゴールに終わった。
ザスパクサツ群馬の7節・8節・9節・11節と全て途中出場したがそれ以降の出場は無くなった。
チアゴに関してはザスパクサツ群馬の公式戦出場は無かった。
そしてチアゴとボカの解雇が決まった。
なぜ彼は活躍できなかったのか?
菅原GMの期待を受けたチアゴや高さのあるFWとして期待されたボカですが、どうして活躍できなかったのでしょうか?
本人の能力不足もあるかもしれませんが、他にも原因はあるのか考えてみたいと思います。
来日が遅すぎて環境に慣れなかった
まずチアゴとボカが来日したのがキャンプ直前。
来日してすぐにキャンプに入りしたことで群馬の環境に慣れるまでに時間が掛かってしまったのかもしれません。
日本人選手が海外に行く時も向こうの生活にすぐに順応するのは大変だと聞きます。
日本の環境に慣れながら、日本のサッカーを学び、戦術を理解するのには時間が無さすぎたのかもしれません。
低迷して戦術が安定しなかった
ザスパクサツ群馬がシーズンインしてすぐの戦い方は、縦に速いサッカーで1トップにボールを入れて2列目が飛び出すというものでした。
それが、上手くいかなくなると1トップに瀬川を入れて中盤で幅を持たせるようなサッカーに切り替わって来ました。
守備においても、シーズン当初は高い位置でボールを奪う戦術を指向して置きながら、最近ではリトリートして2ラインのブロックを作る戦術へと変化しています。
日本語を理解できず、戦術への理解が乏しいチアゴとボカは戦い方が変わるここへの対応が上手くできなかったのかもしれません。
連勝して勢いのあったシーズン当初のザスパクサツ群馬。
チームが低迷することでチアゴとボカに求めることも変化していったことが彼らを生かすことが出来なかった要因なのかもしれません。
ザスパクサツ群馬、夏の補強で必要な戦力は?
チアゴとボカがチームから去ったことで、ザスパクサツ群馬の外国人枠は2つ空きができました。
サポーターとの話し合いの中で夏の戦力補強を明言した菅原GMがどんな選手を補強するのかはわかりませんが、必要とされる選手ははっきりしています。
ゴールの奪える高さのあるフォワードです。
本来ならばその役目をボカが担うはずでしたが、ボカは解雇されました。
さらに言えば小牟田がその役目なのでしょうが、2シーズンに渡っていまだに0ゴールでは荷が重すぎます。
新たに高さのあるフォワードが必要です。
Gマガや練習を見たサポーターのツイートでは新外国人が練習参加しているようです。
その選手が加入するかはわかりませんが高さのあるフォワードは絶対必要です。
愛媛FC戦やロアッソ熊本戦のように押し込んでサイドからクロスをあげれる段階まで行けても高さが無く相手に怖さを与えることが出来ていませんでした。
かなり歯痒い思いをしました。
クロス率リーグ1位の高瀬を生かす為にも高さのあるフォワードの補強を希望します。
瀬川や高橋駿太といったスピードのある選手を生かすにも怖さのあるフォワードが必要です。
ボランチは中村駿の成長が見込めるし、舩津もいますのでボランチは補強しなくても良いでしょう。
ザスパクサツ群馬には2人分の予算を大型フォワードに投入してもらいたいです。