コラム

ザスパの第11期定時株主総会の報告を見てみる

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ザスパクサツ群馬の公式サイトに2014年4月24日に行われた株式会社草津温泉フットボールクラブの第11期定時株主総会および取締役会の報告がアップされました。
報告書はPDFで誰でも見れる状態でアップされています。

役員任命については公式サイトより

株主総会では第11期決算、任期満了等に伴う取締役11名(再任10名、新任1名)の選任、監査役1名(新任)の選任、クラブライセンス対策(資金調達計画)等が原案どおり承認され、その後の取締役会で代表取締役社長に都丸晃、取締役クラブライセンス対策本部長に菅原宏がそれぞれ再任されました。

新たにカーリーグの社長様と、監査役として弁護士小磯さんが新任されたようです。大変だと思いますがよろしくお願いします。

第11期決算を見てみる

今回の報告書の中で2期前までの決算と比較しているのでそのあたりを見ていきたいと思います。
前置きとしてあくまで一般的知識で見ていきますので参考までに。

債務超過

やはり今一番問題になっている点「純資産」がマイナスという点です。約5,582万円のマイナスとなっています。
債務超過とは今持っている資産を全部売却しても負債が残ることを意味しています。ザスパクサツ群馬はマイナスなので債務超過となっています。
プラスであれば総資産で割った自己資本比率と呼ばれる指標で評価されます。ニュースなどで聞いたことあると思いますが企業の優良状態を評価する指標で大事にされる一つです。
これは純資産がプラスでないと計算できません。
マイナスの場合は当期純利益で割り、何年でプラスに持っていけるかを「債務超過解消年数」として計算します。

そこで当期純利益を見てみましょう。

自社の経営では債務超過を解消できない

11期は1,770万円の損失となっています。前二期と比較してずいぶん良くはなっています。
ですがマイナス(損失)という事は会社の売上で負債を返済していけていないという事になります。
実際には返済していますが、返済してもまた運転資金などを借金しているはず。
負債にかかってくる金利やもろもろの費用も負担になっているのでしょうね。
当期が純損失だと「債務超過解消年数」が計算できません。

つまりは自社の経営(事業収益)では債務超過を解消できないという事になります。
こうなると金融機関などから支援を得られなくなる恐れが出てきます。
支援を受ける前提で例えば資産の売却・経営陣を交代させ方針を見せるなどが金融機関などからアドバイスされる可能性があります。
クラブハウスも持たないザスパにそれほどの資産があるとも思えません。というわけでまずは植木さんの退任となったわけです。

そして今はここで「支援」「募金」に頼らざる負えない状況が見えてくるわけです。

資金調達計画

報告書には債務超過改善の為の資金調達計画も含まれています。
計画では8,500万円を見込んでいます。注意書きとして2014年4月時点となっています。
その内訳がスポンサー様から3,000万、アシストパートナー様から2,000万、チケット・グッズ購入で400万、募金寄付金で3,000万、その他出資が100万で、合計8,500万円となっています。

ここで気になるのはチケット・グッズ購入で400万です。チケットのみでは250万となっています。
これってシーズンチケット分なんですかね?
だとしたら約100人ほどにしか購入されていません。これは少ない気がします。安定運営にはやはり先に代金が頂けるシーズンチケットの購入が大事になってきます。年末にかけての選手獲得の目途も立てやすいですから。

これでとりあえずは債務超過解消にむけての資金繰りはうまくいきそうですが、クラブライセンス交付まではまだまだ油断はできません。

今後の健全経営に向けて

最後に少し気になる点を。

売上高が年々減っている点です。5億6240万→4億9630万→4億6850万と、2年前から1億円も減っています。
クラブの収入にはスポンサー料・選手の移籍金・チケット代・リーグからの分配金などがありますが、黒字化するには売上高を増加させることも大事です。
売上にはチケット代・グッズ購入代金などがあるんだと思いますが、簡単に増やすには分母(観客数)を増やすしかありません。
これが簡単そうで難しいわけなんですが…

良い選手を獲得→良い試合をする→お客さんが増えるという連鎖に入りたいわけですが簡単には行きません。
まず良い選手を獲得が難しいので、植木元GMは若手を育てる道を選んだわけです。
道半ばで植木GMが退任したので、今後どういった方針で行くのか期待したい所です。

クラブライセンス交付の条件があったおかげで今回のような経営上の問題が表面化したわけですが、果たしてこれは経営陣の問題だけでしょうか。
決算を見れば普通の会社なら完全な経営難の会社で救いようがありませんが、これまでの地域貢献が認められたのか、みんなが存続に向けて動いてくれています。
でも今更の感じはあります。想像でしかありませんが、以前から支援できたはずが、そういった動きがありませんでした。
それがサッカー協会の理事の菅原氏が経営陣に入ってから、一気に話が進んだとしたらちょっと疑問です。なんかきな臭い・・・

Jリーグ全体の問題か

こいった話がザスパクサツ群馬に限ったわけではなく、同時期にJ2昇格した栃木・熊本・岐阜が経営難に苦しんでいます。
岐阜についてはスポンサーが支援し、栃木は募金+経営方針転換で持ち直しそうです。
この時期に昇格したクラブが危機に瀕しているのは偶然なんでしょうか?
大口スポンサーか集客力を持たないクラブは生き残れないという事なのでしょうか。

というわけで長々と普通に見ればわかることを書いてしまいました。
難しいことはあまり突っ込まないでくださいw

最後にクラブライセンス交付がうまくことを祈っています。JFLでとか観たくありません。

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